福岡市「電池自動車」の燃料
栃木県は今年1月(2015年)から下水発電施設が稼働し、1時間に300キロワットを発電している。天候に左右させる風力、太陽光発電と比べて、安定して発電できるのもメリットだ。県は今後20年間で約20億円の収益を見込む。
福岡市ではメタンガスから水素を取り出して電池自動車の燃料にする実験が行われ、新潟県では下水の温度の高さを利用して下水の熱エネルギーを冷暖房に利用する実験が行われている。下水の泥からリンを取り出し、肥料にする取り組みもある。
国土交通省管理官は「下水道は宝の山ではないかと考えています。下水はわれわれの生活で発生し、それがまさにエネルギーをつくり、エネルギー循環を起こせる。地域産業にも大きく貢献できる」と話した。
*NHKクローズアップ現代(2015年5月26日放送「足元に眠る宝の山~知られざる下水エネルギー~」)