東京6大学の春季リーグで23日(2015年5月)、ニュース速報が流れた。「東大対法大戦が4対4で延長戦に入った」というのだ。普通はこんなものはニュース速報にならない。しかし、「東大が勝ったら」ニュースという判断だったのだろう。そして、本当に勝ってしまった。連敗を94でストップし、実に4年半ぶりの勝利だった。
最後に東大が勝ったのは2010年で、相手はあの齋藤祐樹(現日ハム)が投げた早稲田大だった。
なぜ4年半も勝てなかったのか?私立大スポーツ特待生の意地
東大勝利のニュースはアメリカでも伝えられた(スポーティングニュース電子版)。しかし、日本でも試合で誰が投げて、誰が打ってというのはあまり伝えられない。それよりも、浜田一志監督(50)の「やっとトンネルを抜けた」という一言と「勉強術」に話題が流れるところが他大学と違う。
浜田監督は東大野球部OBで、現役時代は4番打者で主将だった。「だれでも偏差値30から東大に入れる」が持論で、「高校3年生のとき、私の偏差値は38でした」という。むろん野球少年だったが、夏が終わってから勉強を始め、半年で東大理Ⅱに現役合格した。
野球部に入って活躍したのだが、卒業後は脱サラをして塾を経営。2012年11月に監督に就任した。元巨人のエース・桑田真澄を特別コーチとして招いて話題にもなった。が、連敗は止まらなかった。
東大にはスポーツ特待制度はない。他の私立大学は特待制度で優秀選手を選り取りみどりだ。それだけに、東大に負けたら「勉強で負けてるのに野球でも負けやがって」と先輩たちに言われ続ける。対東大戦は他校以上にみんな必死になるのだ。これでは東大はいよいよ勝てない。
有望な高校生選手を見つけると、「東大合格」合宿
小松靖アナ「慶応に合格したビリギャルが話題になりましたが、(浜田監督も)あれと同じ」
赤江珠緒キャスター「どんな勉強したんでしょうね」
小松がいうには、浜田監督は全国の高校を回って有望な選手を見つけると、夏の学習合宿に参加させて東大に入る勉強法を教え、成果をあげているのだそうだ。
石原良純(タレント)「お母さん方は、野球はともかく、その勉強法が知りたいでしょうね」
小松「いろいろあるんですが、授業をちゃんと聞くとか、睡眠時間を削るなとか、受験のために部活をやめてはいけないなどです」
住田裕子(弁護士)「わかる。両立するんですよ、運動と勉強は」
司会の羽鳥慎一「指導法を詳しく知りたいですね」
たしかに、スポーツでも芸能でも政治でも、頭がしっかりしてないと一流にはなれないものだ。まずは東大を目指すか。