ドローン逮捕少年操られてた?背後に機器買い与え投稿させたネットユーザー

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   浅草・三社祭にドローンを飛ばすとネットで予告し祭の運営を妨害したとして、警視庁はきのう21日(2015年5月)未明、横浜市に住む15歳の少年を威力業務妨害容疑で逮捕した。直接の容疑は、三社祭の前夜(14日)に「あした浅草で祭があるみたいなんで行きますから。撮影禁止なんて書いてないし」と語る姿をネットに投稿したことだ。三社祭の主催者は徹夜に近い作業で「ドローン禁止」の看板などを準備した。少年は調べに対して「ドローンを飛ばすとは一言もいっていない」と話しているという。

少年自宅には何台ものパソコン、タブレット、携帯電話

   少年はこれまでにもドローンを飛ばそうとして警察から再三注意を受けていた。今月1日には京都・東本願寺、3日には兵庫・姫路城の周辺、9日には長野・善光寺で飛ばしたドローンを落下させていた。14日には国会議事堂近くの公園、19日には東京・有楽町駅前でドローンを飛ばそうとして警察官に任意同行を求められている。その際のやりとりもネットに投稿していた。

   少年を知るプロレスラーで動画投稿もしている齋藤光さん(29)は「普通の15歳の少年でした」という。「動画と生放送で食べていきたい。それが夢だ」といっていたそうだ。2人で配信した動画の中で、齋藤さんが「極力人に迷惑はかけない。犯罪はしない。それを超えてるんじゃないか」と諭すと、少年は「ボクは超えてないと思う」と答えていた。

   少年のドローンは15万円だという。自宅からは2台のパソコンやタブレット端末、複数の携帯電話などが押収された。旅行する費用もかかる。これについて齋藤さんは「ドローンは生放送の視聴者からもらったらしい。ネットの世界ではプレゼントやお金を送るのは珍しくない。ホームページの広告収入もある」という。齋藤さんは少年がネットユーザーに操られていた可能性もあると話す。

「ドローンを買い与えたら変なことするだろう。それをさせて、見て楽しむ。少年をラジコンしている部分がもしかしたらあるのかな」

ドローン送り主も共犯

   少年は「無職」とあるが、取材した飯村真一アナによると、都内の中高一貫の進学校を中学3年のときに中退し、ネットに没頭して昼夜逆転の生活、家出などを繰り返していたという。ネット上ではけっこうな有名人で、犯罪加害者の家へ行ってナマで中継したりもしているという。

   司会の羽鳥慎一「まあ、逮捕まではどうなんだという街の声もあるんですが、支援者がいるというのは驚きですね」

   長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「ドローン自体が問題じゃなくて、使う人次第。規制を早く決めた方がいいよ」

   吉永みち子(作家)「背後の人間まであぶりださないといけない。法律が追いついてないですよね」

   弁護士の大澤孝征は「3年以下の懲役または40万円以下の罰金だが、中程度のものになるでしょう。今回の逮捕はやむを得ないと思いますね。誤解があるがあるが、少年犯罪では虞犯少年という、犯罪を犯す前段も対象に審判にかけることができるんです。この少年も親の言うことも警察の言うこともきかない。それにあたるかもしれませんね」

   羽鳥「ドローンを送った人はどうなるんですか」

   大澤「内容次第だが、共犯もありうる」

   ルールも追いついていないが,社会も追いついていない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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