ドローンで撮った映像をインターネットで「生中継」していた無職の少年(15)がきのう21日(2015年5月)、警視庁に威力業務妨害で逮捕された。容疑は浅草の三社祭でドローンを飛ばすと予告し、祭りの主催者が張り紙作りや警備強化に追われたためという。
少年はこれまでもたびたびドローンや「生中継」でトラブルを起こしている。川崎で殺害された中学1年男子の通夜をネットで生中継したり、その後ドローンを手に入れて長野・善光寺の御開帳のさなかに落下させ、国会議事堂近くの公園や有楽町駅前の繁華街でを飛ばそうとして保護された。京都や兵庫でも似た騒ぎを起こしている。
アクセスポイント現金化したり視聴者からプレゼント
こうした行為を止めようとする家族とのやり取りも少年はネットに流した。人に迷惑をかけるなという家族に、「なにに迷惑かけてんだよ。オレからパソコンをとったら何が残るんだ。これが生きがいなんだよ」と食って掛かっていた。
逮捕直前の生中継では「社会の理不尽さがあらためてわかった」と話し、逮捕時も「ドローンを飛ばすとはひと言も言っていません。自分のことを話す必要もありません」と屁理屈をこねた。
司会の小倉智昭「妙に大人びた言葉を使うのですね。無職ということは学校に行っていなかったんですよね」
少年は小遣いをもらっておらず、ネット中継のアクセスポイントを現金化したり、視聴者からのプレゼントを受けていたようだ。
ドローンを取り締まる法律がないため威力業務妨害が適用されたが、これは3年以下の懲役か50万円以下の罰金に問われる。警視庁が逮捕したことについて、若狭勝弁護士は「逃走や証拠隠滅の可能性があり、注意を何度も受けながら反省の態度がなかったためでしょう。ドローン規制の法律の必要性をPRし、模倣犯が出ないようにする狙いもある」という。
ニュースデスクの笠井信輔「社会をなめている。これで通ると他の少年に思わせてはよくないですよ」