80代の女性が振り込め詐欺に引っかかったが、タクシー会社の配車係の女性が機転を利かせて金だけはとられなかった。山梨・北杜市の三共タクシーの野口京子さんは18日(2015年5月)、80代の女性から「武川郵便局まで行きたいので車を回して」という電話を受けた。住所からいって、普段から訪れる郵便局とは違う。「おかしいな」と思った。
先回りして郵便局に電話、警察官駆けつけてストップ
配車を頼んできた女性は、「老人ホームの入居枠があり、入金して」と電話を受け、振り込みに向かうところだった。その4日前にも、この女性はタクシーで須玉郵便局へ行っていた。このときは郵便局の人が気づいて詐欺を未然に防いだ。それをタクシーの運転手が見ていて野口さんに話していた。
野口さんは配車すると同時に、須玉郵便局に電話した。須玉局から武川局へ連絡が行き、警察官もかけつけて、女性が金を下ろす直前にストップをかけたのだ。
高木美保(タレント)「野口さんは、自分の仕事が社会に貢献してると自覚されてるところが一番大きいですよ」
司会の羽鳥慎一「自分の業務とは関係ないのに気づいている。話は典型的じゃないですか。老人ホームの入居枠、お金払ってくださいと。これだけあってもなくならないんですねえ」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「だまされる人じゃなくて、周りの人が大事なんだという典型です」
高木「何度もあってる人なんだから、次の時は捕まえるくらいの行動を起こしてほしいですよね」
ところが・・・3日前にすでに200万円取られてた!
まずはめでたしというところだったのだが、その後の調べで、3日前の15日にこの女性は同じ詐欺話に乗り、県民信用組合から200万円を引き出して、自宅で待っていた受け子に渡してしまっていた。犯人グループは4日間に3回接触してきて、初回は失敗、翌日200万円、さらに3日後にもう一度接触という厚かましさだった。
玉川「なんでこんなに何回もだまされるのかがわからないですよ」
羽鳥「言葉巧みなんじゃないですか。普通考えたら3回はないでしょう」
小松靖アナ「認知症でもない」
高木「何度もあってる人なんだから、次の時は捕まえるくらいの行動を起こしてほしいですよね」
羽鳥「周りの人が気をつけること。たとえ本物の要請であっても、高額になったら相談するとか」
玉川「本人が気をつけるしかないが、気をつけられないから連発してる」
金がないのがいちばんか。ない袖は振れない。