群馬県高崎市が行っているレンタルサイクル事業「高チャリ(たかちゃり)」で、多くの自転車が返却されない事態が生じている。高崎駅西口周辺の16か所に指定駐輪場を整備し、150台が無料(デポジット100円で自転車返却時に返金)で借りられる。名前や住所などの登録も不要で、借りた自転車はどの指定駐輪場に返却してもよいという。
「あさチャン!」が見て回ると・・・アパート脇やコンビニに放置
「事前登録やケータイの課金などにはむずかしさもあります。利便性の高いシステムで運用しようということで、この高崎方式を採っています」(高崎商工会議所)
しかし、ルールを守らない利用者のせいで、一時はレンタルサイクル150台中、140台が行方不明になった。現在は、管理スタッフが巡回パトロールを行ったり、市民からの通報を受けて、放置された自転車を回収して回っているという。
「あさチャン!」が出かけていってみると、アパートのそばに放置にされた自転車、コンビニエンスストアに1週間放置された自転車が見つかった。レンタルサイクルの利用時間は朝9時から夜10時までと決まっているが、利用できないはずの朝6時に駅近くの駐輪場に自転車を駐輪する利用者も見られた。
高崎市では啓蒙活動を続け、マナー違反の利用者を減らしていきたいと話している。