富士山麓の山梨県富士河口湖町を通る国道139号線で、加工された大量のクギが撒かれ、走行中の車がパンクする事件が多発している。被害は100件以上にのぼるとみられ、500本以上のクギが回収されている。
リポーターの西村綾子によると、昨年(2014年)の秋口からばら撒かれるようになり、最近は国道139号線以外の脇道にも広がっているという。夜間走行の車を狙っているのか、見えにくくするためにクギを黒く塗るなど、手口も巧妙になっている。
工具使って刺さりやすく折り曲げ
現場近くの自動車修理工場は「昨年9月からパンク修理が多くなりましたね。地元のテレビ局がニュースで流してから一時なくなったが、今年に入ってからまた増え始め、件数が多くなっている」と話す。クギは長さが7センチで、タイヤに刺さりやすいように折り曲げ加工されていた。「工具を使い慣れた人物の仕業」と見られている。
犯罪心理学専門の東洋大学社会学部の相生正幸教授は、「行為を行うことによって自分の存在感を認めてもらう連続放火魔と同じ心理状態と見ていい。エスカレートし巧妙になっているのは、たぶんやりがいのある仕事になっているからだろう」と見る。
杉山愛(プロテニスプレヤー)「心の闇が出ているなと思いますけど、絶対にやめてもらいたい」と訴えている。
文
モンブラン