大阪維新の会の橋下徹代表が政治生命をかけた大阪都構想が大阪市民210万人による住民投票の結果、1万741票の小差で否決された。これで都構想は廃案になり、大阪市は政令指定市として従来のまま存続することとなった。
来年参院選に出馬してもらうはずが・・・
橋下代表は17日(2015年5月)深夜の会見で、「12月の市長任期満了をもって政界を引退する」と改めて表明したが、小差での敗退ということで、引退再考の可能性を問われ「僕みたいな政治家はワンポイントリリーフ。権力者は使い捨てがいい」と語った。
憲法改正に前向きな橋下代表の敗北・引退は、安倍政権にとっても影響は大きそうだ。日本テレビ解説委員の青山和弘は次のように話す。「安倍首相は大阪都構想が終わって、その後は橋下さんに国政の方に向いてもらい、たとえば参院選に出て国会議員になることも含めて連携を強めていくことを考えていた。負けて政界引退してしまうことで連携が考えられなくなったため、安倍政権としては憲法改正へのシナリオンの練り直しを迫られることになります」
否定された「橋下徹という政治家」
宮崎哲弥(評論家)「投票率が高かったのに勝ち切れなかった。浮動票が橋下離れを起こしたということでしょう。最終局面では政策の問題というより、橋下支持か反橋下かという形になった。その部分で負けてしまっては、引退はやむを得ない」
司会の加藤浩次「20~60代は賛成が多く、70代以上に反対が多かったという出口調査が出ています」
長沼毅(生物学者)「変化を求める人と変化を持求めない人。変化への反応じゃないですかね。若い人に対し、惨敗ではない惜敗なんだということを含め、敗者復活を示してほしい。リバイバーとして復活を果たしてほしいと思う。そうすれば大阪の子どもたちに明るい未来を示すことになります」
橋下は「(気持ちに変化は)ないです。政治家ですから。負けは負け」と語っている。