火山性の微動・地震のため立ち入り禁止が続く箱根・大湧谷にきのう14日(2015年5月)、温泉供給業者が入って配管などの状況を調べた。配管が湯の花でふさがってしまうなど深刻な状況にあることがわかったが、噴火の危険がある状況ではメンテナンスは難しい。地元温泉旅館はやきもきしている。
湯の花取り除けないとすべてストップ
大湧谷が全面立ち入り禁止となってきのうで1週間たった。ここからは箱根一帯の400施設に温泉が送られているのだが、配管や送湯機器のメンテナンスができないため湯量が心もとなくなってきた。旅館によっては「通常の湯量の5分の1、6分の1になっています。これじゃ客を呼べない」という。
きのう施設の確認に入った温泉供給会社の職員ら9人は、万一に備えてヘルメットを被り防護のタテを持って、勢いよく水蒸気を吹き続けている噴気口から200メートル以上離れた規制区域外の4つの井戸の調査と清掃だけをおこなった。
これまで毎日、湯の花を清掃していたが、6日間もストップした影響は大きく、48号井戸では取り出し管が閉塞していて、この関係の施設に湯が届いていなかった。他の井戸も掃除ができなければやがては止まる。現在3600トンが供給されているが、きのうメンテナンスしたのはそのうちの23%部分にすぎない。4000トンから4500トンが通常というから、このマイナスは大きい。いまのところ立ち入れない区域のどこかがふさがっていることは間違いない。
大湧谷の湯は箱根町全体の約9%にすぎないから、温泉街全体では影響は限られているのだが、旅館やホテルではいつ止まるかと落ち着かない。また、配湯が完全に詰まってしまうと、こんどは再開の手間と費用がとんでもないことになる。立ち入りはきょうも行われる予定だ。
箱根全体では影響1割程度
現地に入っている社会部の土居由知記者によると、箱根の街全体では観光客も戻ってきている感じがあるという。
司会の羽鳥慎一「大湧谷からのお湯は箱根全体の9%なんですね」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「お湯にはこだわりがあるようですね。(こちらは)温度が下がっても入れるじゃないかと思ってしまうが、いったい地下で何が起ってるんでしょうね」
吉永みち子(作家)「決死隊のような格好をみると、危ないなと思ってしまいますよね」
羽鳥「こういう作業で箱根の温泉が送られていたと知ったですよ」
赤江珠緒キャスター「有効成分が多いんですよ」