2223億円の赤字となったシャープが「そんなことまでするのかという再建策」(司会の小倉智昭)をまとめた。これで立ち直れるのか。
シャープは1912年、伝説の発明家といわれる早川徳次氏が穴のないバックルベルトを考え出したのが創業だ。15年には社名の由来にもなったシャープペンシルを発売し、25年に国産第1号となるラジオ、53年にはテレビを発売した。
目のつけどころがよいことでは定評があり、64年には世界初の電卓を作り、2004年に液晶テレビの亀山モデルを世に出して、日本を代表する家電メーカーとなった。しかし、09年に大阪・堺工場に4200億円を投資するなど、力を入れた主力の液晶が大赤字となって経営が傾いた。
液晶事業を分社化せず赤字解消できるのか
再建策には「1200億円の資本金を1億円に減らして中小企業になる」という奇策を盛り込もうとしたが、政府・経済産業省から「常識的に違和感がある」と指摘されて断念した。
結局、銀行から2000億円の支援を受け、3500人のリストラや社屋の売却を進めながら、液晶や太陽電池など主要5分野を強化する。ただ、液晶事業を分社化せずに赤字を解消できるのかの懸念も持たれている。
小倉智昭「アイデアのシャープといわれてね、何かよいものを生み出せばいいなと期待しています」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト