「中国からだけではありません」と司会の夏目三久が伝える。ぜんそくなど循環器系疾患を引き起こす恐れのある微小粒子PM2・5について、環境省はきのう14日(2015年5月)、13年度の国内の汚染状況を発表した。全国492地点での計測で、84%が適正基準を超えていた。前年とくらべて24%の増加で、全国的な観測をはじめた10年度以降最悪だった。
太平洋高気圧の張り出しで中国からの越境減少
月ごとの状況では、冬から春にかけてよりも夏場が突出して多いという。夏場は太平洋高気圧の張り出しで中国からの越境汚染は少ないと考えられ、日本国内で発生したPM2・5の可能性が高い。発生源にはクルマの排ガス、焼却炉、燃料を燃やす施設などがあり、光化学スモッグ現象によってオキシダント(ガス)とともにPM2・5が多く生成される。
東京農工大学の畠山史郎教授は「中国がPM2・5の元凶みたいな扱いになっていますが、日本国内でもそれなりの発生源があって出ているわけです」と話す。環境省大気環境課も「越境汚染対策はもちろんだが、国内の排出抑制対策も進めていく必要がある」という。
北斗晶(タレント)「なによりも、(PM2.5の発生源は)中国だと思ってたんで、日本にあったというのがビックリですよ」