中国人観光客のマナーの悪さは世界中に知れわたっているが、中国政府もついに腰を上げたのか、違反者のブラックリストをネット上に公開することを決めた。名前、性別、出身地が掲載される。
飛行機内でカップめん投げつけたり、銅像にまたがって写真・・・
さっそく第1弾の4人が公表された。1号と2号は去年12月(2014年)、飛行機内で客室乗務員のサービスに腹を立てお湯の入ったカップめんを投げつけたカップルだ。3号は今年1月(2015年)、飛行機の出発の遅れに腹を立て非常ドアを開けようとした男。4号も男で、銅像に上がりまたがった格好で写真撮影をした。
1、2、3号は実名公開期間2年の処分を受けた。銅像にまたがった男の期間は10年と長い。実は、この銅像は中国建国の礎となった紅軍兵士の像だったのだ。すべての中国人のイメージを傷つけたとして重い処分となった。この4人は公開期間のほかに、銀行からの借り入れや出入国ができなくなる可能性があるという。
ネットでも「ブラックリストはよくやった」「こういう人は処罰受けて当たり前」という声が上がっている。
2年前にはマナー普及パンフレット配ったが・・・
政府は2013年にマナー普及のためのパンフレットも出していた。イラスト入りの分厚いもので、「赤信号は渡ってはいけません」「ごみはごみ箱に捨てましょう」「ベンチなどに自由に寝てはいけません」「像に登ってはいけません」とまるで小学生用の当り前の内容だった。
今回のブラックリストで効果は期待できるのか。中国事情に詳しい富坂聰氏は「名前や出身地が出るので、就職活動や私生活に悪影響を与えます。見せしめにすることで他の中国人への戒めとなる」と話す。
ニュースデスクの笠井信輔「何を根拠に、誰を公開するかなど、基準がはっきりしないとトラブルルになる可能性がありますよね」
司会の小倉智昭「まあ、われわれも他国のことばかりでなく、自分のことも考える必要もあるかもしれませんね」