女子高生にいかがわしい仕事をさせる、いわゆる「JKビジネス」の新たな手口が登場した。きのう12日(2015年5月)に摘発されたケースは、女子高生に折り紙を折らせて、その様子を客が盗み見するというものだった。当の女子高生は「うまいことやるよね」だと。
警視庁は18歳未満の少女に有害な仕事をさせていたとして、41歳の男を逮捕(労働基準法違反容疑)した。
入場料20分3000円、40分5000円
逮捕された男は、東京・池袋に「JK作業所」と称する部屋を設けて女子高生を集め、折り紙を折らせるなどしていたが、部屋はマジックミラーで囲まれていて、外からのぞけるようになっていた。
作業条件は、学校の制服で働くこと、低い長椅子に必ず座ることのふたつで、その姿勢で客に下着を見せるのが目的だった。多い時は30人ほどが働き、ほとんどが18歳未満だった。
客は入場料として20分3000円、40分5000円などのほか、指名料を払って女子高生の指名もできた。これを「商品(JK)指名制」と称していたというからあきれるが、常連客も多く人気のスポットだったという。
駅からは5分ほど。人通りが多く危険な様子はない。ここで折り紙を折るだけという「作業」に抵抗はなかったのか。当の女子高生は「おじさんとカフェでしゃべるだけでお金もらえるんなら楽」などという感覚だ。「JKリフレ」「JKお散歩」などがビジネスをして成り立つ下地をつくっている。
そうした少女たちを長年見てきたNPO代表は「JKビジネスの勧誘はブログや書き込みで家の中にまでくる。どこにいても危険」という。手口もどんどん変わって、今回は「折り鶴」というわけだ。
女子高生たちはアルバイト感覚
小松靖アナ「普通の雑居ビルで危険もなく、性的なサービスをするわけでもなくて、アルバイトになるというわけなんです。ハードルがどんどん低くなっています。どうやって防いだらいいのでしょうね」
司会の羽鳥慎一「昔だと家庭に事情があってとかだったが、いまや普通の女の子ですよね」
尾木直樹(教育評論家)「普通の子ですが、貧困率が高くなっているから、アルバイトでお金が入ってくるといいんでしょうね。愛情不足で寂しがり屋だし、そこが居場所になってしまう。男は時間を金で買っているが、人身売買と同じだという指摘もあります」
羽鳥「高校生はバイト感覚」
山名裕子(臨床心理士)「グループだとハードルは低くなります。もっと危機感をもってほしいですんね」
女子高生より客の方が問題じゃないの?