近大マグロで名をあげた近畿大学が、今度はウナギに挑戦している。ただし、養殖ではなく、ウナギの味がする魚探しで、たどりついたのがナマズだった。試食したリポーターの原元美紀は「見たところはまったく区別がつきません」という。食べても「柔らかくて、ふっくらして食べやすい」
ウナギ2970円、ナマズ1780円
近大農学部の有路昌彦准教授は「ナマズは昔から蒲焼きになっている魚で、似たような味のものを探すと、わりと早くナマズがヒットします。しかし、琵琶湖のものは脂っぽいのに、ほかでは泥臭かったりばらつきが大きいんです。おそらくエサ環境による違いだというので、実験してみました」と話す。
ニホンウナギの完全養殖の技術は成功しているが、実用化には至っていない。
ナマズも完全養殖が実用化している。大学院生の和田好平さんも「ウナギの代わりはこの魚(ナマズ)しかいない」という。
近大の研究者と鹿児島の養鰻業者が取り組んだ結果は、蒲焼きにしてウナギが2970円、ナマズが1780円。ナマズはでかいから1匹で2人前とれるという。
奈良の店で1日限定20食
司会の羽鳥慎一「完全養殖ができてるんだ」
優木まおみ(タレント)「少しでも安ければそれでいいですよ。ただ、ウナギですと偽装されると良くないですけどね」
青木理(ジャーナリスト)「これ、深刻に考えないといけない問題ですよ。ウナギも絶滅危惧じゃないかといわれている。クロマグロもそうだし、最近はメバチマグロも乱獲がいわれてますからね。日本の食生活は多様で、自然環境に負荷をかけている。ウナギはうまいが、普段はナマズで我慢するとかね」(笑い)
羽鳥「資源を守りながら食べる」
青木「生態系の持続可能な食のあり方を考えると、ウナギは贅沢品になったということです」
羽鳥「近大はすごいですね。どんどんいろんな分野を開拓してる」
小松靖アナ「ナマズ独特の泥臭さは、エサを変えることで改善できているということです」
9日(2015年5月)から奈良県内の2つの店で、ナマズの蒲焼きが1日限定20食で出されている。1780円なりか。う~ん、ナマズでもけっこうなお値段。