動物園・水族館からゾウ、ゴリラ、ラッコいなくなる?世界協会が日本除名を勧告

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   「日本の動物園、水族館が岐路に立たされています」と司会の夏目三久が伝える。世界の50以上の国や地域が加盟する世界動物園水族館協会は、全会一致で日本動物園水族館協会の会員資格停止を決めた。理由は日本の水族館のイルカ入手方法に問題があるからだという。

和歌山・太地町「追い込み漁」のイルカ展示は倫理規範違反

   国内およそ30の水族館が和歌山・太地町のイルカ追い込み漁で捕獲されたイルカを飼育しているが、世界協会はこれを野生動物を残酷な方法で入手することを禁止する倫理規範違反としたのだ。日本側とこの問題で何年も協議してきたが合意に至らなかったとしている。

   日本の協会は「追い込み漁がイルカに負担をかけないことをなどを説明してきたが、残念な結果だ」と話している。

   日本はこれまで世界協会から稀少な動物の仲介を受けて、輸入、繁殖などを行ってきたが、現在はそれがストップしている。さらに、先月21日(2015年4月)から30日以内に日本側が改善策を提示しなかった場合は、除名となるそうだ。

旭山動物園前園長「日本の動物園、水族園の未来ない。稀少動物の繁殖に大打撃」

   旭山動物園前園長の小菅正夫さんは「(除名によって)情報交換や繁殖といった国際的な交流がなくなると、日本の動物園、水族園の未来はないですよ。稀少な動物の繁殖に大打撃となり、将来的にはアフリカゾウ、オランウータン、ラッコ、ゴリラといった動物は(日本の動物園から)姿を消してしまうことになりかねない」と話す。

   野村修也(弁護士)「世界協会は参加国一致で日本の資格停止を決めていますが、そういった意味では、日本と世界の考え方にずいぶんギャップがあるので、そのことを自覚して対処すべきではないでしょうかね」

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