駅員さんもいない改札もない!飯田線・秘境駅「小和田」の初夏・・・聞こえてくるのは虫の声だけ

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   大型連休も終わって、今度は「秘境駅を旅する」(BS日テレ5月9日放送)なんてどうでしょう。秘境駅には駅員さんもいないし、切符を確認する改札もありません。たとえば、JR飯田線の小和田(こわだ)駅(静岡県)。そもそも、飯田線には千代駅、金野駅、田本駅、為栗駅、中井侍駅、そして小和田駅と6つの秘境駅があります。

   そんな珍しさが人気となって、いまや臨時急行「秘境駅号」なんていう列車が走っています。この日ばかりは秘境駅ファンが詰めかけて、ゴッタ返すという珍現象が起こるのだそうです。

開業当初からの木造駅舎

   飯田線のなかでも、秘境度が最も高いのが小和田駅というわけなんです。飯田駅から1時間半、静岡、長野、愛知の県境に位置していて、列車を下りると周囲は南アルプスの山だけという自然に圧倒されてしまいます。一応、駅舎はあり、駅のアナウンスもありますが、駅員さんはいないし、駅の周辺にも人っこ一人住んでなさそうです。

   木造の駅舎に目を引く写真がありました。何組かの結婚式の写真でした。平成5年、皇太子妃の雅子様が成婚された当時、旧姓の小和田(おわだ)と漢字が同じということで多くの人が訪れ、結婚式を挙げたカップルも結構いたのです。そんなブームもいまは消え、1日の利用客10人以下という静かな山間の駅が戻ってきました。

   秘境駅訪問家の牛山隆信さんがこう言います。「私が小和田駅を初めて訪れたのは夜9時過ぎの最終列車でした。暗闇の中、聞こえてくるのは虫たちの大合唱だけでした。開業当初からの木造駅舎の趣も相まって、大自然に囲まれた秘境駅の良さを存分に味わえる貴重な存在となっています」

   行ってみたくなった人も多いでしょう。でも、小和田には泊まるところがありません。小和田駅より4つ手前の平岡駅に宿泊できる「ふれあいステーション龍泉閣」というのがあるようですが、ここも宿泊できるのは30人弱のようです。

(ヤスベエ)

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