うつみ宮土理「遺骨をベッドに運んで一緒に寝てます」キンキン死去から1か月

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「心の中に大きな穴がぽっかり空いてしまいました」

   夫の愛川欽也が亡くなってから1か月、タレントのうつみ宮土理(71)がきのう10日(2015年5月)に心境を語った。「ずっと手を握っていて」「いまも遺骨と一緒に寝ています」

「愛川欽也と結婚できたことが最高の幸せでした。本当にありがとう」

   会見したのは愛川が造って2人の名前をつけた「キンケロ・シアター」だった。うつみは黒のスーツに白いブラウス姿で、笑顔のキンキンの写真を傍らに涙を浮かべながら語った。

「毎日、笑い合ってすごしていたので、悲しくてつらくて寂しくていとおしくて、一緒に天国に行きたいと何度も思いました」
「家に帰って遺骨を抱きしめると、『元気出すんだよ』『しっかりしろ』とキンキンの深くて温かくて優しいあの声が聞こえてくることがはげましです」
「『泣くなよ。笑ってろ』といってると思いますが、笑えません。遺骨をベッドに運んで一緒に寝てます」

   2人に「病院」という文字はなかったという。「家が好きなことも、私の横にいることが好きなことも知っているので」自宅療養しかなかったという。愛川の強い希望で病状は公表されなかった。医者には来てもらったが、「手を握ってました。ずーっと」。愛川は「早く仕事がしたい」と言いつづけたが、握る手の力はだんだん弱くなっていった。しかし、「痛い」とはいわなかった。

「(この1か月は)あんまり悲しくて、何にも覚えてないんです。愛川欽也と結婚できたことが最高の幸せでした。キンキンに感謝、私と結婚してくれて本当にありがとう」

   最後に「きょうは満員御礼で、キンキンが喜んでいると思います」と一瞬笑顔になったが、「ありがとうございます」はまた声を詰まらせた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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