カナダ・カルガリーから成田に向かう旅客機の中で、乗客の妊婦が産気づき、間もなく元気な赤ちゃんが生まれた。きのう10日(2015年5月)昼過ぎ、エアカナダ9便から成田空港の管制に「乗客が出産した」と緊急事態を宣言する連絡が入り、最優先で着陸の指示が出された。出産したのはカナダ人の女性(23)だった。
「お客様の中にドクターはいらっしゃいませんでしょうか」
エアカナダ9便は太平洋上空を飛行中、機内に「ドクターはいませんか」というアナウンスが流れた。乗り合わせた男性乗客は「お医者さんが名乗り出て、前方のビジネスクラスに移っていった」という。そして、成田の手前265キロの札幌―仙台間の上空で赤ちゃんが産まれた。「みんな拍手しました。すごくうれしかった」(乗客の日本人女性)
父親のカナダ人男性(24)は「多くの幸運がありました。医師が3人も乗り合わせていて駆けつけてくれました」「実はまだ結婚していないが、もう指輪を買っているし、子どもも生まれたから結婚します」
カナダ国籍で名前はクロエに
成田空港に着陸した旅客機にはすぐにリフト付きの車両が横づけされ、救急隊員が乗り込もうとしたがストレッチャーが入らず、母親は車いすに乗り、赤ちゃんを抱いた父親が続いた。母子は空港近くの病院に入り、ともに健康という。赤ちゃんは女の子で「クロエ」と名づけられた。国籍はカナダとなった。
日本人の女性乗客は「赤ちゃんを見ました。おめめぱっちりで、もうかわいい」と興奮気味に話した。
司会の小倉智昭「よかったですよ。機内で産気づいたら、本人も乗員もあわてますよ」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト