「これ、なんだと思いますか」
キャスターの菊川怜が取り出したのはキナコのような黄色い粉だ。7年前に箱根山が噴火した時に出た火山灰だという。
箱根山の火山活動は約50万年前に始まった。箱根から45キロ離れた横浜市泉区の地層に古い噴火の爪痕がある。赤と白の地層に挟まれたグレーの部分があって、「箱根山の火砕流がここまでとどいたことを示しています」(神奈川災害考古学研究所の上本進二代表)
気象庁「噴火しても小規模水蒸気爆発」
箱根から40キロの神奈川県中井町の火砕流跡に入っていたという軽石がスタジオに持ち込まれた。火砕流は東京までは届かなかったが火山灰が降った。箱根山からの火山灰は広範囲に降り積もり、約100キロ離れた千葉県市原市や茨城県にも到達したという。
箱根山ではきのう7日(2015年5月)に観測された火山性地震は31回と5日の260回からは減ったが、まだ活発な活動が続いている。「沈静化を祈るばかり」(山口昇二・箱根町長)と地元に不安が広がっている。
気象庁は「もし噴火が起きても、小規模な水蒸気爆発にとどまる」という見方で、けさから規制区域内の調査を開始した。
司会の小倉智昭「この先どうなるかわかりませんね。分析はむずかしい」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト