電車を降りて若い女性をつけて行き、住居にまで入ろうとした男を捕まえてみたら、なんと現職の中学校の校長だった。盗撮だの買春だのとこのところ教師の猥褻犯罪が目立つ。
住居侵入未遂の現行犯で逮捕されたのは、東京・台東区立駒形中学の校長の木島光二(59)だ。警察の調べに、「興味を持ってついていった」と容疑を認めており、きのう4月30日(2015年)に送検された。
生徒にも保護者にも評判良かった「穏やかでまじめな先生」
28日夜、酒を飲んで帰宅途中だった木島は、東武伊勢崎線・竹ノ塚駅から20代の女性のあとを15分にわたってつけていき、女性が同じアパートに住む同僚の部屋に駆け込むと自分も部屋に入ろうとした。女性が悲鳴をあげたため逃走し、悲鳴を聞いた複数の少年が追いかけ、転んだところを取り押えて警察に突き出した。
少年たちの話だと、酒の匂いがして酔っていることがわかったが、そのとき木島は、「あの女が誘ってきたんだ」と口走ったという。その後も「オレが悪いんだ。でもあの女が」と繰り返していた。女性は「ずっと(男が)ついてきた」と泣いていたという。
木島は校長歴10年で、駒形中には2年前赴任した。着任の挨拶で「自分自身をよりよくチェンジするためにも、さまざまなことにチャレンジしていきたい」と話した。教育目標として、「心身ともに健全で高い志をもち、社会に貢献できる人間を育てる」をかかげていた。
ご本人がその正反対とは困ったものだが、木島を知る人は「穏やかで大変まじめな方だから、びっくりした」という。保護者の評判もよかったというのだが、こうなってみると、卒業生は「哀しいですね」「ショックです」「酒でそうなっちゃうんなら、飲まないほうがいい。教育者として困る」と失望している。