地下鉄サリン事件などに関与し、17年間も逃亡して殺人などの罪に問われていたオウム真理教信徒の高橋克也被告(57)に対する裁判員裁判の判決が30日(2015年4月)に東京地裁であった。求刑通り無期懲役が言い渡された。
高橋は「まかれたものがサリンとは知らなかった」と無罪を主張していたが、判決では「サリンであると確実に認識していたとは言えないものの、人を死亡させる危険性が高い毒物をまくことは認識していた」と関与した事件すべてを有罪とした。
今後は刑務所で修業?
今も教祖の松本智津夫死刑囚をグル(尊師)と呼ぶ高橋は、裁判長が読み上げる判決をまっすぐ前を向いたまま聞いていたという。コメンテーターの弁護士、菊池幸夫は「他の運転手役の被告も無期懲役が出ているので、それとのバランスという意味で予想された判決でした。無期懲役はそれより重い死刑とその下の有期刑との間に距離があって、この判決しかなかったと思いますね。それ以上にマインドコントロールがまだ残っているのに驚きます」と話す。
湯山玲子(著述家)「自分の人生をあれだけに捧げて来たみたいな、引っ込みがつかなくなり、このまま全うしていくしかないみたいな感じがしますね」
今後は刑務所を修行の場とするのだろうか。
文
モンブラン