ゴルゴ松本「命の授業」大人気!少年院では入所少年たちが涙流してノート

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   漢字の「命」を体で表現して人気のお笑いタレント・ゴルゴ松本の「命の授業」と題して行う講演が人気らしい。得意の話術で、自らの人生観に基づく漢字の意味を自己流に解き明かしていく。とくにゴルゴが熱を入れる少年院の授業では、少年たちが生真面目にノートに取り、最後は全員が泣きながら歌って感謝するという。

漢字の自己流解釈で人生訓

   静岡・浜松市で今年2月行われた「命の授業」はこんな様子だった。

「日本語はすごい。『あいうえお』を母音と言いますが、すべての基本で、その一番上(うえ)に愛(あい)がある。そして人が歩んで、いろいろな人に出合ってきた最後、終わりに恩(をん)があります。恩返し」
「夢、人の夢と書いて儚、はかない。これは夢が実現できなったことを言います。しかし夢を現実にした人たちはいます。弱音を『吐く』は口にプラス、マイナス。ここから成功する人は少しずつ変化が現れます。
   プラスなこと、マイナスなことを吐き出しながらマイナスなことを言わなくなってくる。すると叶う。口で言葉をたくさん出していくと夢叶う。これにもう1本足すと叫ぶ。ずーっと自分の心の中で叫び続けていると継続は力なり」

   授業を聞いた女性は「スーッと入ってきて、心にすごく残る」と感想をもらした。

   なぜ漢字の解釈を自己流で伝えるようになったのか。「苦難、困難、災難、人生には必ず起きる。難がないことを無難と言いますが、これを逆に有を当てはめると有難う。有難うという字はすごいと思ったのがきっかけ」で調べ始めたという。「命の授業」は10年以上も前に一緒にライブに出ていた後輩たちが、後から来た後輩に追い抜かれる姿を見て叱咤激励するため開いたゴルゴ塾が始まりという。

「you tube」でも200万回再生

   これまでに14か所の少年院で行ってきた命の授業は、ゴルゴにとって特別な思い入れがあるようだ。「全員坊主で姿勢がいい。何の悪さをしたんだろうと、よくよく話を聞くとやっぱり家庭環境なんです。親が面倒見てくれない子どもがほとんど。これは大人が導かないとダメ」と感じた。

   少年院での授業を依頼した就学支援ボランティアを続けている北村啓一氏が次のように話す。「いろんな先生に依頼をしてきたが,話のためになる先生はいるが面白くなくてダメ。でも、面白いだけでもダメ。この両方をやってくれるのがゴルゴさん。少年達は一番喜ぶんですよ。みんなノートを生真面目にとり、全員で泣くんです。泣きながら全員で歌を歌ってくれる。感動しますね」

   司会の加藤浩次「ゴルゴは普段から熱いですからね」

   評論家の宇野常寛もゴルゴの意表を突く解釈に、「メッセージとかは特別なことを言っていないと思う。圧倒的なこじつけで、聞いているうちに、そう来たかと思う」と話す。

   ゴルゴの命の授業は「you tube」で200万回も再生を続けており、本も出版されている。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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