安倍首相は日本時間30日(2015年4月)未明、アメリカ議会の上下両院合同会議で演説を行った。夏に出す「戦後70年談話」につながるものと注目された演説は、「お詫び」の言葉こそ使わなかったが、「先の戦争に倒れた米国の人々の魂に深い一礼を捧げる」と言及した。さらに「戦後の日本は先の大戦に対する痛切な反省を胸に歩みを刻んだ」と強調した。
イスラエル首相より少なかったが、韓国大統領より多かった
米側の反応はどうだったのか。日米関係に詳しい専門家によると、米議会では立って行う喝采、スタンディングオベーションの回数で好・不評がはっきりわかるらしい。安倍首相の演説では10回あり、全体的に好意的に受け取られたようだ。今年2月、イスラエルのネタニエフ首相は25回、韓国の朴槿恵首相は6回だった。
コメンテーターの宇野常寛(評論家)「バランスが取れていたと思います。中韓へのお詫びは触れないことで、彼らの行き過ぎた反日ナショナリズムを使った外交カードを牽制し、それでいて過去の戦争は率直にお詫びして、いい外交だった」と評価した。
文
モンブラン