全裸選挙ポスター「東京・千代田区議候補」落選したけどお咎めなし

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   きのう26日(2015年4月)に投票が行われた統一地方選で、東京・千代田区議候補者が全裸姿のポスターを掲げて物議をかもした。無所属・新人の後藤輝樹氏(32)で、長髪全裸で短刀を持った右手を高く掲げている。頭の後ろに後光のように菊の紋章があり、あとは陸軍旗風のデザインだ。

   裸の肝心のところは候補者の名前で隠している。まったく意味不明だ。本人はホームページで「選挙への関心を高めるため」と話していたが、得票130票で落選だった。

規制は「大きさ」「掲示責任者と印刷社の氏名・住所の明記」だけ

   千代田区民は「ふざけてる」「最低」「おかしいでしょ、どう考えたって」とボロクソで、区役所にも30件ほどの苦情が寄せられた。ポスターの掲示板の前を通りがかった女学生は「ヤバイ」「ヤバイ」と笑い、はがされた掲示板も複数あった。

   千代田区選挙管理委員会は「困惑しますね。候補者も皆さんからの問い合わせ(苦情)を考えていただきたい」というが、選挙ポスターのルールは大きさ(42センチx30センチ以内)と掲示責任者と印刷社の氏名・住所の明記だけだ。内容については、虚偽事項や利益誘導の禁止以外の規定はない。

   「モーニングバード!」が本人を訪ねたが、記載住所では応答がなく、届け出の番号に電話をしてみても留守番サービスになっている。選挙活動をしていた様子もまったくない。

   オフィシャルブログとやらに、「『あんなバカを政治家にさせちゃいけないから――投票に行こう、勉強しよう』とか思って、政治に興味を持ったり、投票率が高くなれば何よりだと思っています」(抜粋)とあった。

肝心なところは隠して「刑法の猥褻物陳列」もすり抜け

   石原良純(タレント)「選挙に興味をもってくださいはいいが、あのポスターは不快に思う人が多いでしょうね」

   住田裕子(弁護士)「法律的には、表現の自由が最大限考慮されますから違反にはならないと思いますが、公序良俗という言葉もあります。もうちょっとで危ないところ」

   小松靖アナ「道徳的には間違ってると思いますが、ポスターに関しては、政治信条も含めて表現の自由の部分は規制がありません」

   住田「刑法の猥褻関係になるといけるんですけど、ポスター自体は有効です」

   猥褻物にならないかぎり、全裸でもフリーということか。次の選挙にはさらに「洗練」されたものが出てくるかもしれない。しかし、供託金没収を承知でようやるわ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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