俳優の萩原流行さん(62)がきのう22日(2015年4月)午後6時10分ごろ、東京都杉並区の青梅街道でバイクで転倒し死亡した。乗っていたのは愛車のハーレーダビッドソンで、片側3車線の直線道路の真中を走っていて、車線変更しようとしたワンボックス車が接触、萩原は転倒して、直後に右車線の後続の乗用車にひかれたらしい。
「うつ病と17年間も付き合っても、自殺もしないしこんなに元気」
萩原は1982年に劇団「つかこうへい事務所」に入団、強烈なキャラクターで頭角を現し、映画「蒲田行進曲」「里見八犬伝」やテレビ「家族ゲームⅡ」「教師びんびん物語」などに出演した。個性派俳優だったが、司会を小倉智昭がつとめる番組にも出演し、軽妙なトークで盛り上げていた。
明るい人柄の半面、30代半ばから「うつ病」と診断され、09年には同じ病と闘っていた妻まゆ美さんと「Wうつ」を出版した。テレビでも闘病生活を隠すことなく「うつ病と17年間も付き合っても、自殺もしないしこんなに元気でしょう。だから、うつ病のみなさん、ポジティブに前向きに考えれば、マイナス思考にならなければ絶対大丈夫です」と語っていた。
この2年間で4回の事故
だが、この2年あまりで4回も交通事故を起こした。おととし1月(2013年)には都内で車を運転中に交差点で自転車と接触、去年10月(2014年)には車で50代の男性にけがをさせ走り去ったとして書類送検された。先月23日にバイクで走行中に転倒して頭部を打って入院したばかりだった。
司会の小倉智昭「何度も気をつけるようにと言っていたんですが。彼は芸能界にあまり友人がいなくて、私は少ない1人のうちと思っていましたので、大変ショックでした。いろいろ誤解されやすい俳優でしたが、実際に付き合うとやさしい男でした」