埼玉県警鉄道警察隊が痴漢撲滅の新手を考え出した。「チカン防止シール」という。ケータイなどに貼付けておいて、まずシールを見せて「警告」し、止まないときはシールをはがして痴漢の手に赤いXマークをつけてしまう。果たしてうまくいくものか。
「声を出すの勇気いる。シールなら簡単」「だれがやったかもわかる」
シールには「さわらないで!」という文字と、婦人警官を模したハトが赤いX印を出している絵柄が印刷してある。シールは片手の指先ではがせるようになっている。埼玉県警は「被害申告の助けにしたい」という。痴漢被害の多くは泣き寝入りで、これでX印まではいかなくても予防にはなるという期待らしい。シールは4000枚つくった。
女性たちの反応は「声を出すのはけっこう勇気いるので、シールなら簡単かな」「声をあげずに対策できて、だれがやったかもわかる」と、おおむね肯定的だが、「やってもいないのに付けられてしまったらなぁ」という男性の声もあった。
司会の羽鳥慎一「混んでる電車の中で冷静にできるものかという声もあります」
赤江珠緒キャスター「混んでるところで個人を特定できるのでしょうか」
羽鳥「隣の人についちゃったら」
赤江「可能性ありますね」
混んでる電車の中で冷静に貼れるか?
整理してみると、効果を期待する向きからは「シールなら簡単」「もっているだけで安心」「声をあげずにすむ」という意見が多く、疑問視する人からは「痴漢は逃げ足が速い」「うまく貼れるか」「そんなことで痴漢をやめるだろうか」などなど。
羽鳥「何もしないよりはいいが、改善点がいろいろあるような感じですね」
こんなものができたよと広く知られることで一定の抑止にはなるだろうという意見もある。声を出すのが一番簡単だと思うのだが、女性にはこれがなかなかできないらしい。それがまた痴漢の付け目でもある。いっそのこと、中学、高校で、「痴漢に遭ったら即声を出す」という指導を始めたらどうだ。「痴漢で~す」「警察に突き出すわよ」
むろん、声をあげた女性を周囲が守ってやることが大前提だ。