セックスであえぐと愛情ホルモン増えて安心感や幸福感
少し前に週刊現代も週刊ポストも「死ぬまでSEX」という特集を止めたと書いたが、週刊ポストはしつこく(失礼!)やっていた。今週の週刊現代のグラビアは「女優が見せた官能エロス」とボクシングの高野人母美ら美人アスリートたちの「スクープヌード編」、袋とじが「関根恵子 水中ヌードの奇跡」。週刊ポストは小説家と女優の「ポルノグラフィア」と「マナミという名の実」。関根恵子のヌードは何度同じようなものを見せられたか。どちらも力が入っていない気がするグラビアである。
記事のほうは週刊現代が「『あえぎ声』と『ことば』の増幅作用について」という蘊蓄もの。週刊ポストは「フェチシズムに耽溺するマニアたちの悦楽世界『変態度マトリクス』を本邦初公開」という長いタイトルだ。
週刊現代によると、セックス中に声を出す、いわゆる「あえぐ」行為をするのは人間だけだという(よく聞く説のような気がするが)。それはセックスするという行為は「動物にとって一番危険な時間」だからで、セックスすれば疲れるし、襲われれば逃げるわけにもいかないからだというのだが、それはそうだろう。
さらに相手の名前や「感じる?」などと聞くと、オキシトシンという「愛情ホルモン」と呼ばれるホルモンが増え、相手に安心感や幸福感を与えるからだそうである。まあ、組んずほぐれつしている間はせいぜい声を出すのがいいそうだ。
週刊ポストはフェチシズムについての蘊蓄を述べ、脚フェチや尻フェチなどは当たり前で、世の中には変わったフェチが多くあるが、社会的に許されない変態扱いされるフェチと許容範囲のフェチの境界線はどこかを線引きしている。変態扱いされる一番のフェチは「スカトロ」で、妊婦の母乳、絶頂時の白目、アナル、乱交も危ないそうだ。
だが、両誌の記事はセックスしているときには何も役に立たない。こうした記事はもっと実用に徹したほうがいいのではないか。