寺社「油被害」複数のバカ者がそれぞれにイタズラ?種類や掛け方に違い

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   各地の寺社の建物や仏像に油のようなものがかけられる事件が相次いでいる。きのう15日(2015年4月)も滋賀、新潟など新たに4件の被害がみつかり、合計33件にもなる。場所によって油の掛けられ方が違い、各地に点在していることからも1人の犯行とは見えない。模倣犯がいるのだろう。とにかく、早くふん捕まえることだ。

ペットボトルに入れ隠し持ち?

   「モーニングバード!」はいくつかの被害現場を取材した。兵庫県姫路市の創建966年という書写山円教寺では、仁王門(県指定文化財)の柵に接着剤が塗られていた。映画「ラストサムライ」のロケにも使われ、軍師・黒田勘兵衛ゆかりの寺である。見つかったのは9日(2015年4月)で、64本の柱のうち32本に塗られていた。

   京都の東寺と奈良・薬師寺を元神奈川県警刑事の小川泰平氏に見てもらった。東寺では国宝の金堂など20か所以上で油が掛けられた。本堂の堂守の死角になる祭壇のあたりにもあった。薬師寺の被害の発見は13日だった。2か所の油をかいでみた小川氏の反応は興味あるものだった。

   まず油の種類が違う。「東寺の方が臭いが強かったが、嫌な臭いではないです。ちょっといい臭いというと変なんですが、甘い香りがしました。薬師寺はタダの油。やった者が違う。まき方もモノも違いますね」

   この香油については別の証言もあった。奈良在住の作家・寮美千子さんは東大寺の油報道のあと現場を見にいった。「東大寺の南大門の仁王像の足元、強い白檀のような香油の香り、匂い袋のような香りがしました」と話す。

   小川氏がスタジオで、ペットボトル、霧吹き、化粧水容器を使って板に水を吹きかけてみせたが、どれも少しづつ違う。「目撃者がまったくいない。どれも観光地。ということは隠しも持っている。そういう容器だろう」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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