きのう15日(2015年4月)未明、茨城県取手市の路上で自転車で帰宅途中の男性(47)が足をクロスボウで射抜かれた。茨城県警は傷害容疑で逮捕した36歳の男の自宅から同じタイプの矢とクロスボウを押収したが、男は容疑を否定している。
車で追い越しざまに自転車の被害者射撃
被害男性の話では、歩道を自転車で走っている脇を車が追い越していった瞬間に右足に激痛が走ったという。矢は右足のふくらはぎを貫通していた。男性はそのまま1.4キロ先の自宅まで走って、妻が110番した。男性のケガは2週間と診断されたが、矢はアルミ製で直径8ミリ、長さ40センチで十分に殺傷能力がある。
事件が報道されると、現場周辺からさまざまな情報が寄せられ、「クロスボウを持って歩いている男いる」という情報があった。この男は先月末、男性(58)を殴るなどしていて、県警は傷害容疑で逮捕して自宅を捜索したところ、クロスボウと矢6本が見つかった。矢は事件で使われたものと同タイプだった。
逮捕された男は無職で両親と兄弟と住んでいるが、近所付き合いもなく、町内会にも入っていない。近所の人は「時折どなり声が聞こえた」と話す。男は調べに対し「茶番だ」とクロスボウ事件との関与を否定している。
クロスボウは洋弓を銃の形にしたもので、スポーツとして楽しまれている。「モーニングバード!」が和歌山の愛好家に試射してもらったが、分厚い板や水の入ったペットボトルを貫通した。胸や頭に当たれば、銃以上の威力があることは明らかだった。愛好家は「動いている足を狙って撃つのは無理。人をねらって足に当たった」と断言した。となると、殺人未遂だ。