14歳で競泳世界選手権の切符をゲットした池江璃花子選手を、大竹真リポーターは「競泳界に新星が現れました」と伝えた。とにかく身体能力が驚異的なのだという。
11日、12日(2015年4月)に行われた競泳日本選手権で、女子50メートルバタフライで中学生としては19年ぶりの優勝、女子100メートル、200メートルのフリーは3位で、いずれも中学生新記録だった。100メートルフリーだけを見ると、昨年11月に55秒9、今年1月に55秒16、そして11日の準決勝で55秒07、12日の決勝では54秒76と泳ぐたびに自己記録を更新している。
シドニー五輪メドレーリレーの銅メダリスト田中雅美は「身長(167センチ)もすごく大きくて、線が細くてスリムなのにストロークが大きく、泳いでいて左右のブレが全然ないですよね」と舌を巻く。
驚異的な身体能力
いったいどこでこの驚異的な身体能力を養ったのか。幼児教育の先生をしている母親の美由紀さんによると、生後6か月で母親の両手の親指を自力で握りしめぶら下がり、1歳6か月のときにはもう鉄棒の逆上がりができたという。「運動が脳の発達を促すというのがありまして、その中で雲梯というのを紹介していたんです。それで、そういうことをやるようになったんです。なんでもできたというのはありましたね。ただ、あまりかまいすぎるのはよくないので、伸びしろを作ってあげることが大事だと考えています」
池江には7歳年上の姉と3歳年上の兄がいて、2人が水泳をやっていた。「お兄ちゃんやお姉ちゃんが何でも上手にできるので、自分にも関心を持ってもらいたいと一生懸命アピールして、一人で早くから頑張ってチャレンジしてきました」と話す。
もう一人の日本代表・持田早智は15歳
司会の加藤浩次「やっぱり日本代表とかなる人は、小さいころから違うんですね~」
東京大教授のロバート・キャンベルがこんな話をする。「アメリカでもゼロ歳からの身体教育が注目されています。たとえば、羽毛の羽を高く上げて赤ちゃんに両手で掴ませたり、ぬいぐるみを糸で垂らして両手で掴ませたりさせるんです。脳の発達に寄与したり、スポーツの才能を引き出すと言われています」
今回、競泳世界選手権の切符を手に入れた選手には持田早智選手(15)もいる。5年後の東京五輪には水泳選手としてピークを迎える20歳になり、頼もしいジュニアたちがこれからどう記録を伸ばしていくか期待が膨らむ。