長らく工事中だった東京の新宿・歌舞伎町のコマ劇場跡にとんでもないものが出現した。新築ビルの一角で巨大なゴジラが見下ろしている。高さ52メートル。ビルの角に爪をかけて、ぬっと現れたという様子だ。見上げる人たちを光る目でにらみ、青い光線を吐く。
隣接ホテルに「ゴジラビュールーム」
「やっぱり迫力ある」「大きいってすごいよなって感じ」と当たり前の感想の中で、若い女性が「隣で見てみたい。間近で」「対面したい」
そう、それができるのだ。「ホテルグレイスリー新宿」の1室は「ゴジラビュー」になっていて、窓いっぱいにゴジラの顔が迫る。税込み1万5000円。ゴジラのグッズやらなにやらに囲まれた「ゴジラルーム」もあって、こちらは税込みで平日3万9800円、土日祝4万9800円だ。
きのう10日(2015年4月)のオープニングでは、新宿区が特別住民票を出したり新宿観光特使に任命したり大騒ぎ。東宝の市川南取締役は「これまでは破壊するばかリでしたけど、これからは歌舞伎町と新宿の発展をお手伝いできれば」と真面目に言っていたのがおかしい。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト