沖縄で子どもたちの支援活動に30年間取り組んできた上江田静江さん(63)がきのう9日(2015年4月)午後1時ごろ、自宅で血を流して死んでいるのが発見された。
上江田さんはうつ伏せの状態で背中に傷があった、通報を受けた消防隊員が駆けつけたときには死後硬直が始まっていたという。一緒に暮らす長女(23)が上江田さんを最後に見たのはきのう午前零時ごろ、寝室に入るところだった。
上江田さんの家は1階がNPO事務所で2階が自宅。1、2階は内部でつながっておらず、2階へは外階段で上がるつくりになっている。2階の窓の一部は施錠されていなかった。きのう朝から昼にかけては、知らない人によく吠える犬が静かだったという。夜中に侵入した何者かが殺害したのか。
不登校や引きこもり児童を30年間サポート
上江田さんは元小学校教師で、1986年から不登校や引きこもり児童をサポートする活動を始め、私財を投げうって子どもたちを受け入れ、農作業などのプロジェクトに参加させていた。厚生労働大臣や内閣府の表彰も受けた。「社会に対して声をあげつづけてきました」と語っていた。
NPOの同僚男性は「危ないと思ったら、私財を使っても行けという人だった」と話す。1週間前に会ったという女性は「いつも忙しそうで、電話もひっきりなしだった。前を向いて一生懸命だったのに」という。きのう夜、花をたむけた教え子は「いい人だった、というしかありません」
司会の小倉智昭「子どもたちのために働いてきた人がなんでなのでしょうか。感謝されることはあっても恨まれる人ではないですよ」
菊川怜キャスター「学校(NPO)はどうなってしまうのでしょうか」
小倉「代わる人はいませんからね」