フィリピンで13歳から14歳の少女らを含む1万2000人以上を買春していた横浜市内の中学校元校長・高島雄平容疑者(64)が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された。買春は27年も前からだった。
発覚のきっかけはフィリピン捜査当局からの情報提供だった。神奈川県警が調べたところ、高島は1988年にフィリピンの日本人学校に赴任した当時から少女買春におぼれ、帰国して中学校長になってからも買春のためにたびたびフィリピンを訪れていた。「マングローブを植えるボランティアに行く」といっては長期休暇を取っていた。
全員のわいせつ写真撮り番号
高島の自宅には、少女とのわいせつな行為を撮影した写真14万7600枚が400冊のアルバムに収められていた。少女ごとに番号が付けられ、一番最近のは1万2660番だった。1日10人程度の買春をし、一人当たり2500円ほどを渡していたらしい。
高島は「タガログ語や英語を話すと大胆になって、自分という人格が変わり感覚がマヒしてしまった。プレッシャーが強ければ強いほど倫理観のタガが外れ、より解放感を味わえた。フィリピンで体験したことが忘れられなかった」と供述しているという。
高島は11年に退職したが、校長を務めた横浜市内の中学校の学校だよりには、「始業式での校長講話」と題しこんな文章を載せていた。「イメージしてみてください。世界には国や家族のためにいやおうなく働かされ、人生が自分自身のものでないこどもたちさえたくさんいるのです」
否応なくカネで高島の相手をさせられた少女たちがこれを知ったらどう思うだろう。