女性職員に性行為を強要したなどセクハラで訴えられた宮城・大衡村の跡部昌洋村長(66)はきのう7日(2015年4月)、辞職を翌日に控えて会見した。裁判で争う姿勢を表明したものの、記者との質疑では、弁護士にいちいちささやかれて返答を訂正することしばしばだった。
女性職員の提訴を受けて、村議会が先月17日に不信任案を可決すると議会を解散し、19日に今度は辞職を表明した。きのうは「村長として最後の会見」だった。跡部氏は騒動になったことを詫びたが、セクハラについては否定し、「裁判で明らかにしていく」と話した。「モーニングバード!」の岡安弥生リポーターがはげしく突っ込んだ。
「残念に思っております」「いや、残念で不本意であります」
―女性職員に「殿」と呼べと言ったんでしょうか
跡部(弁護士に了解を求めて)「はい。命じてはおりません。お互いの呼び名が殿、あと姫と呼んでいた」
―提訴されたお気持ちは?
跡部「大変残念に思っております」
―残念だけですか。
跡部(弁護士にささやじゃれ)「ああそうか。残念と同時に不本意であります」
―性行為を強要したことはあるのでしょうか
跡部「それについては、お答えできません」
弁護士から「答えていい」とアドバイスされて、「あ、そう。ありません」
―メールを1000通は送ってないということですか。
弁護士「そうは答えてない。送ったのは間違いないが、数は覚えてない」
―誓約書を書かせたというのは?
弁護士「書かせたんじゃない。書いたんです」
―自ら書いた?
弁護士「そうです」
会見はずっとこの調子だった。
退職金1100万円は受け取り
女性職員の弁護士は「弁護士に言われて『ない』というのが、真実なんですかね。ささやき女将を思い出しますよ」と苦笑する。裁判は全面対決になりそうだ。
司会の羽鳥慎一「村長の会見が弁護士つきというのもあまり聞いたことがないですね」
岡安「村も村長の実績は認めているし、退職金支給もいいのではないかと考えているようです」
羽鳥「退職金は1100万円。これを受け取るといっています」
尾木直樹(教育評論家)「議会を解散したのがいけなかった。選挙で800万円くらいかかるんでしょう。その分くらい返した方がいいかも」
赤江珠緒キャスター「何のための解散だったんですかねえ」
弁護士費用だけでも相当な金が必要になる。負けたらさらに。