駅のホームからの転落事故は昔も今も酔っぱらいが圧倒的に多いのだが、これを何とかできないかと監視カメラの映像を徹底分析したJR西日本が、目からうろこの防止策を考え出した。その費用もかからぬアイデアとは・・・。
転落事故の6割が酔っ払い
国土交通省によると、2013年度のホームからの転落事故は3315人。原因では酔客が1982人と59.8%にもなる。体調不良とか携帯や読書で転落もあるが数としては少ない。
根本対策としてホームドアがあるが、設置にはひと駅だけで何億円という金がかかる。「酔っぱらいのためにそんな大金を使えるか」と『正論』をはいた人がいたのかどうか知らないが、JR西日本は酔客が転落する状況を画像から解析した。すると面白いことがわかった。
最も多かったのがホームのベンチで寝ていて、電車の到着で立ち上がって真っすぐホームの端(線路側)に向かってふらふらと歩いてそのまま落ちてしまうケースだった。なんと6割もあったというから驚く。
どこの駅でもベンチは線路と平行になっている。乗客は立ち上がって入ってきた電車に近づく。正常ならなんの問題もない。酔っぱらいは落ちてしまっていた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト