沖縄「ひめゆり学徒隊」体験講話やめる・・・「戦争を知らない世代に伝わりにくい」

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「また戦争の準備が始まっているように感じます」

   「ひめゆり平和祈年資料館」建設のために2億円が集まった。これまでに2000万人が訪れ、元ひめゆり学徒が戦争体験を伝えてきた。だが、先週で講話が原則終了となった。高齢で体力が限界にきたのと、戦争を知らない世代に話が伝わりにくくなったことがあるという。

   資料館長で長年語り部を務めてきた島袋淑子さん(87)が改めて語った。「血まみれ泥まみれの兵隊が運び込まれてきたときはガタガタ震えていました。衛生兵たちに怒られて、涙流しながらハイハイと従った。そのうち人が死んでいっても平気になった。自分で自分が怖くなりますね」

   日本軍は最後にひめゆり学徒隊に解散命令を出した。ケガや病気以外の女子学生を戦場の真っただ中に放り出した。手りゅう弾を持たせたが、使った者もそうでない者もいた。「一番辛かったのは解散命令のあとです。歩けない友だちを残して壕を出たんです。残って死んだ方がいいといっても、軍は許さない。出ていけと」

   島袋さんは3日後、重傷を負って米軍に収容され終戦を迎えた。「戦争を起こした人を許せない。戦争は人が起こすもの。だから必ず止められ ます。でも、準備が始まったら止められない」

   ひめゆり資料館を訪れた人が書き残したコメントがある。そこに「反戦教育はやめた方がいい」「こんなもん学ばんでもいい」といったものが目につくようになった。「4、5年前から感じる。あれっ、また準備が始まるのではと。(止めるのは)いまだよといいます」

   沖縄はいまさらに「本土」と「70年前」を意識しているに違いない。選挙で負けたからと知事の挨拶も受けようとしないなんて、「爆笑問題」の太田某にバカ呼ばわりされても仕方あるまい。負けた理由は明らかなのだから。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2015年4月2日放送「最後の同期会 沖縄戦・『ひめゆり』たちの70年」)

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