簡単&お得になった「ふるさと納税」本当に地方の役に立ってるの?

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   ふるさと納税の仕組みが1日(2015年4月)から改正され、「簡単&お得」になったと「ピンナップ」コーナーで取り上げた。岩本乃蒼アナのたどたどしい説明によると改正されたのは2点で、これまで必要だった確定申告が5自治体までの寄付ならば不用になったこと、寄付控除額が約2倍になったことだ。

使い道わからない自治体がハコモノや赤字団体補助

   司会の加藤浩次から「どうですか」と聞かれた坂口孝則(経営評論家)は変更を指示してこう話す。「素晴らしいと思うのは1000億円ほど集まったふるさと納税のうち、実際に確定申告している人は3割ぐらいしかいない。(確定申告で税金の控除を受けるには)寄付した証明書を取っておく必要があるのですが、紛失するケースもあります」

   次に加藤から名指しされた宇野常寛(評論家・『PLANETS』編集長)は制度そのものに疑問を持っている。「自分の好きなところに納税しお土産までもらえる。超いい話と思うかもしれないが、実際は疑問です。バラマキと変わらない。お金をもらっても、使い方の分かっていない自治体が超多い。取りあえずハコモノを作るかとか、赤字をタレ流している団体にお金ブチ込むとかで意味がない。やめた方がいいですよ。思考停止して人材育成とか新しい産業の育成をやらなくなることが恐ろしい」

   地方の特産品が欲しければ、「アマゾンや楽天で購入すればいい」(宇野)し、その方がお得なのだ。寄付に対する返礼品を出していない自治体には寄付は集まっていないという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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