ドイツ検察当局は30日(2015年3月)、旅客機を故意に墜落させた「ジャーマンウイングス」のアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)は、パイロット免許を取得する前に「自殺願望が認められたために数年間、精神科医によるセラピーを受けていた」と明らかにした。
ルビッツは08年にパイロットの訓練を受けはじめ、13年にパイロットとして採用されているが、この間に精神的なさまざまな問題を抱えて精神科医の治療を受け、今年6月に予定されている会社の身体検査で「不適格」と判断されるのではないかと悩んでいたという。
親会社ルフトハンザに把握していなかった責任
東京大教授のロバート・キャンベル「副操縦士について、親会社のルフトハンザ航空が把握できていなかったことはすごき大きい問題です。副操縦士個人の責任だけでは済まされない」
ルフトハンザ航空は今後はひとりがトイレに立った際には、客室乗務員を入れるなどコックピットには常に乗務員2人体制にするという。また、国連の国際民間航空機関では精神障害の定期的検査を実施することを決めた。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト