「静かな街が壊れてしまう」
反対理由は手続きの問題ばかりではない。やはり騒音問題も大きい。「環境が壊されるとか、明らかに悪くなることはあっても、良くなることはあり得ない。静かな場所がザワザワといろんな人が出入りする感じになって、まったく違う街になってしまう恐れがある」「まったく人の声がしませんよね。こういう環境でなくなることは間違いない」と不満は強い。
コメンテーターのロバートキャンベル(東京大教授)がこんな指摘をした。「根本的には住宅地とは何かということだと思いますね。私からすると、住宅地は道路、水道があって、その中で保育園も主要なインフラの一つ。そこに住んでいる人たちには子どもたちもいるわけで、保育園は社会にとって必要なものですから、きちんと考える必要があるのではないでしょうか」
近くには交通量の激しい環状7号線が通っており、交通事故の心配もある。子どもたちの安全には近隣住民の協力も不可欠だ。運営会社は改めて住民を集め説明会を開く予定だという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト