お月様のような面と紫のマントを着た「満月マン」のキャラクターを扮していた田中了緒雅(35)がきのう30日(2015年3月)、東京地検から所得税約6000万円の脱税で在宅起訴された。「先祖供養すれば人生が飛躍する」などと仏像やお札、グッズを顧客に売って得た約1億6000万円の所得を隠したとされる。
4万円の浄水器36万8000円、1000円の観音像10万円
田中は満月マンの格好で東京・日本橋で、雨の日も風の日もゴミを掃除していた。多くの人の共感を呼び、去年8月(2014年)、「とくダネ!」が取材したときは「掃除は私の趣味なんです。日本橋から全国へ、いずれは世界へ広めてほしい」と話していた。
しかし、田中には裏の顔があった。脱税した金は運営していた「先祖供養.com」から得たものだった。「霊感商法」に当たるとして6人の顧客から集団訴訟を起こされている。関西地方のシングルマザーは子どものアトピーに悩んでいたとき、サイトを通じ田中と知り合い、観音像など次々に約130万円を購入してしまったという。他にも通常の4万円の浄水器を36万8000円、1000円の観音像を10万円で買わされたという人もいる。
「とくダネ!」取材していたがオンエアせず!どうも怪しい・・・
司会の小倉智昭「『とくダネ!』は取材していたけど、オンエアはしなかったそうですね」
森本さやかアナウンサー「満月マンという人がいる、清掃活動している、これはすごくいいことだと評判がよかったのです。海外のメディアで取り上げるほどでした。ただ、脱税しているのじゃないかと」
オンエアしないでよかったわけだ。
コメンテーターの竹田圭吾(国際ジャーナリスト)「キャラクターをイメージアップに悪用しようとした意図があるかもしれないので、メディアや私たちももっと警戒することが必要ですね」
満月マンは2013年10月に「美しい地球を守るために」に誕生したもので、今は別の人がやっているそうだ。