新潟市の繁華街にある人気マンガ「ドカベン」の銅像が撤去されるかもしれないという。「えっ、撤去されちゃうの?」と市民も驚きだが、申し入れたのがマンガ作者の水島新司氏の事務所というから、なにがあったのか。
「ドカベン」の銅像は水島氏が新潟出身ということで作られ、マンガに登場するキャラクターが57体もある。なかでも人気なのは主人公の山田太郎の銅像だ。バットを振ってちょうどインパクトの瞬間。マンガそのままにバットがしなっている。そのバットの前でぶっ飛ばされたようなポーズを写真に撮ってネットに載せた人がいた。これが「ケツバット」と人気になって、その前でポーズをとる人が絶えない。
市内バスなどにもドカベンキャラクター
新潟市はこれまで「マンガ・アニメ情報館」を運営し、市内を走るバスにも「ドカベン」のキャラクターを使ってきた。銅像もそうした一環でつくられたのだが、水島氏とキャラクター使用の契約(1年ごと)を交わしているが、水島氏の厚意で無償だった。ところが今年に入って、水島氏の事務所から契約打ち切りをいってきたのだという。
すでに「情報館」と「ドカベンバス」の契約打ち切りは決まっているといい、新潟市の篠田昭市長も「少し残念ですけど、プロダクションの意向ということになればやむを得ないことかな」と話す。
問題は銅像だ。数が多いうえに、毎日見ているものだけに、市民からは「なくさなくてもいいんじゃないか」「残してほしい」という声があがる。水島氏の弁護士が送ってきた書面には、撤去を求める理由を「管理が行き届いていない」としているという。
どういうことか。小松靖アナは「自転車が立てかけてあったりというのですが、それだけでやめてほしいと思うかな」という。
司会の羽鳥慎一「あのケツバットがなにか問題なのでしょうか」
小松「あれが原因になっているのかなと、地元の方は見ているというのですが」
ネット投稿の「ケツバット映像」が理由?
羽鳥「ケツバットでイメージが壊れますかねえ」
石原良純(タレント)「銅像は子どもみたいなもので、作者の思いがあるのなら、台をつくって高いところに乗せるとかの手はあると思いますけどね。新潟の町になんとか残してあげたいと思います」
住田裕子(弁護士)「「著作権者としては、全体として自分のものという意識がありますから、一種改変されたと思うのは気持ちとしてはわかります。ただ今後は使用料を払うなど方策はないのでしょうかね」
羽鳥「撤去はもったいないと思いますね」
新潟は水島氏と交渉を続けているというのだが、「モーニングバード!」が肝心の水島氏を取材しないのでは始まらない。
しかし、この手のキャラクターは各地にいろいろある。どこでも子どもたちはよじのぼったりして遊んでるはず。そもそもモニュメントになったら、ぶっ壊しでもしないかぎり扱いはその地の人たちに委ねられるものだろう。こういう議論を水島氏としないといけない。それがメディアの仕事だろう。