気象庁が東京の桜の満開を宣言したきのう29日(2015年3月)、どこもお花見の人であふれたが、東京・上野公園ではこのところとくに外国人が増えている。100人に聞いたら30の国と地域になったというから驚く。
「乾杯!」の声ひとつでもいろいろだ。「プロースト」(ドイツ)、「サウジー」(ポルトガル)、「ヘーランゴー(乾杯の歌)」(スウェーデン)・・・。国籍で一番多いのはどうやら中国だが、ポーランド、イタリア、アメリカ、エジプト、ネパール、アイルランド、タイ、タンザニア、インド、メキシコ、モーリシャスなど世界中に広がっている。日本政府観光局のPR効果らしい。
エジプト人「砂漠の国だから花がない」、アイルランド人「外で飲むのは禁止」
日本語で話す人も多く、日本に留学したり仕事をしているのだろう。エジプト人女性は「砂漠の国だから花がないんですよ」。8時終了に文句をつけたモーリシャスの男性は「サクラは1週間しかないのに、なんで8時までなの。おかしいでしょ」とカメラ目線で流暢な日本語だ。
観光客にとっても驚きらしい。ネパール人男性は「お花見はない。ネパールにはエベレストと仏陀しかない」。アイルランド人は「桜の季節は寒いし、外で飲むのは禁止だから。(お花見は)お祭りみたい。ちょっと混みすぎだけど」
桜のないところで飲んでるアメリカ人グループもいた。「ビールとチュウハイと団子。桜はあっち」。タイ人グループは手作りの家庭料理を持参していた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト