なぜチェックされなかったのか?重大な精神疾患
航空会社はこの異変になぜ気付かなかったのか。ドイツの航空会社は40歳以上は半年に1回、40歳未満は年に1回定期的な健康診断を行っているだけという。そのときも、精神状態のチェックは10分ほど面談するだけで、副操縦士はチェックをスルーしていた。
「スッキリ!!」初登場のNHK元ワシントン支局長・手嶋龍一がドイツ・ボンに赴任した時の体験を披露した。「この問題を考えるときの大きなポイントになると思うのですが、デュッセルドルフに近いボンに赴任するとき、(気分が滅入るので)十分気を付けるように言われたんです。とくに2月はどんよりしていて、ライン川のほとりは気圧が不安定になるので、太陽が輝くイタリアへしょっちゅう行きなさいと。(精神的に不安定になっている)人たちがたくさんいることは分かっているはずで、それだけに(親会社の)ルフトハンザの健康管理体制は大変重要なのですが、それが十分行われていなかったというか、大きな問題ですよ」
司会の加藤浩次「いまは副操縦士だけが追及されていますが、ルフトハンザの責任も重大ですよね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト