「大変なことが起こりました。追い風参考ではあるんですが、夢(の9秒台)です」と石井大裕アナが伝えたのは、アメリカのテキサス州で行われた陸上テキサス・リレーの男子100メートル決勝で、桐生祥秀選手(19)が9秒87と日本人としては初めて10秒の壁を突破したニュースだった。
残念ながら、2メートルを超える3・3メートルの追い風だったため公認記録にはならなかった。ただ、桐生自身は「9秒台(の記録)というよりも、9秒台の(記録を持つ)選手と一緒に走って勝てたというほうが大きいです」と語る。
世界北京陸上で「ジェットきりゅう」
日本記録は伊東浩司選手が1998年に出した10秒00。伊東は追い風参考で9秒99も出しているが、今回のタイムはそれを大きく上回っているため、「夢の9秒台」への期待がふくらんでいる。世界記録は09年にウサイン・ボルトが記録した9秒58だ。
石井「8月の世界陸上北京大会(TBS系列独占放送)ではいったいどんな走りを見せるのか。ジェットきりゅうから目が離せません」