今週末あたりから各地のお花見名所は大賑わいとなりそうだが、主役のソメイヨシノがピンチになっているという。戦後の高度成長期にほぼ一斉に植えられて50~60年たち、老木化して倒れたり腐ったりする気が増えているのだ。
東京・国立市の桜並木で2011年、樹齢約50年のサクラが倒れ、停車中の車2台を直撃した。このため、国立市は180本のうち半数を伐採して、新たに植えることにしたが、住民から反対の声が上がり、伐採を34本に減らした。
樹齢50~60年で倒木の危険や病気
国立の桜並木を樹木医の岡山瑞穂さんに診断してもらうと、キノコがびっしり生えたサクラもある。「内部が腐食した状態です。枝を切ったところから菌が入ったり、体力が弱ったりしていますね」
司会の羽鳥慎一「住民の気持ちは分からないではないが、危機回避が優先とは思いますけどねえ」
吉永みち子(エッセイスト)「いま急に寿命が来たわけではなく、以前からこういう事態はわかっていたことですからね。今の保存より将来的な保存の観点から考えることが重要ですよ」
成長速いが細菌に弱いソメイヨシノ
接ぎ木で植えられるソメイヨシノは成長は早いが、ヤマザクラより細菌などに弱い。寿命については諸説あるが、60年というのが一般的だ。しかし、寿命と関係なく、枝切り部分から菌が入ると内部の養分を吸い取られてしまう。キノコが出た状態では中がスカスカになっているという。それでも花は咲くので、外見ではわからない。
小松靖アナ「寿命とダブルパンチですね」
羽鳥「しっかり対応しないといけません」
小松アナは「みんながどう考えるかですね」
新しく植えるというならそれでいいと思うけどなあ。反対している人もいま自分たちが楽しみたいというより、20年後に子供たちを楽しませてやりたいとは考えないんだろうか。