跡形もなく機体こっぱ微塵の異様
フランス当局が公開した墜落現場の様相は異様だった。山の斜面に浅い谷筋が広がっている、あたり一面に粉々になった機体の破片が散らばっている。捜索に当たった人は「大きな破片でも車の半分くらい」と話している。いったいどうしたことか。
旅客機の墜落で機体がバラバラになっても、主翼や尾部、エンジン、車輪などはそれとわかる塊、形を保っているものだ。今回の現場はまるでミキサーにでもかけたかのように、山腹一面に機体の砕片がまき散らしたようになっている。映像で見るかぎり、機体が突っ込んだような跡もない。
「あさチャン!」は「いかに衝撃が大きかったか」と伝えるだけだが、なにかおかしくないか。墜落直前の8分間に9500メートルも急降下し、この間に管制官との交信もなかった。墜落直前の機影を見た近くの人は「落ちるなと思った」と言っているから空中爆発でもない。機影を見ていないスキーヤーは「もの凄い音がした」と証言している。「もの凄い音」が墜落音だとしたら、斜面に巨大な穴があいているだろう。そうした疑問にまったく答えてくれない。
キャスターの齋藤孝「ボイスレコーダーが見つかったので、いずれ状況はわかるでしょう。(急降下で)異常連絡がなかったのはおかしい」
いまさら、言わずもがな。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト