乗客乗員150人が乗ったドイツの格安航空会社「ジャーマンウイングス」のエアバスA320型機がきのう24日(2015年3月)午前、フランス南部のアルプス山中で墜落し、乗客名簿には2人の日本人名があった。
フランスのオランド大統領は「生存者はいないとみられる」と語っている。また、ドイツの情報機関はテロの可能性を否定している。オランド大統領とドイツのメルケル首相は25日に現地に向う予定という。
乗客名簿にデュッセルドルフ在住の2人の日本人の名前
墜落機はスペイン・バルセロナを午前10時に発ち、約2時間後にデュッセルドルフに着く予定だった。出発から50分後、フランスのニースの北100キロ付近で交信が途絶え、メオラン・ルベルの2000メートル級の山中で機体が散乱しているのが見つかった。
乗客はドイツ人67人、スペイン人45人、ほかにトルコ人やデュセル在住とみられる日本人男性2人の名前があった。ドイツ人乗客の中には、学校の生徒16人と教師2人、オペラ歌手とその子どもがいた。
フランス政府は消防、軍からそれぞれ300人を動員、ヘリ10機と航空機1機で捜索と遺体収容にあたっており、ブラックボックス1個を発見した。ただ墜落現場はアルプスの山腹で容易に近づけず、細かく分かれた谷筋に機体が広く散乱しているため、作業は難航が予想される。
ジャーマンウイングスによると、墜落機は消息を絶つ直前、高度1万1000メートルから8分間で高度2000~1800メートルにまで急降下していて、専門家は何らかの原因で「急減圧」が起こったための急降下とみている。遭難信号を発したという報道もあったが、これは管制官が出したものとわかった。管制官との交信もないことから、急減圧で操縦士、副操縦士が意識を失った可能性もあるという。