性関係を村役場の女性職員に何度も迫って提訴された宮城県大衡村の跡部昌洋村長(66)はきのう17日(2015年3月)、村議会が不信任決議を可決したことに対して、議会解散に打って出た。審議中の予算は成立せず、村議会議長は「予算の関係で不信任したわけではない。ハレンチな件でしたのだ。筋違いもはなはだしい」と怒る。
祖父、父親からの村長一族
不信任案が可決されると、村長は辞職するか議会を解散するかを選ぶ。跡部村長は「いろんなご批判もあろうと思います。自分なりに考え、判断させてもらいました」と語った。いってみれば、予算を人質にとった格好だ。
跡部村長は1996年から5期連続20年近くを務めていて、祖父、父と3代つづく村長一族だ。「地域の人は跡部様とよんでいる」という。
その村長は50代女性職員に、仙台市内に自分が所有するアパートなどで性行為を強要し、拒否されるとメールを1300回送信して人事で脅しをかけていた。女性からのメールにはハートマークの絵文字を入れることを要求していたというから笑える。さらに、自分のことを「殿」と呼ばせ、女性を「姫」と呼ぶことといったような誓約書を女性に書かせていた。弁護士を交えた女性からの人権侵害という追及に、村長はいったん謝罪したが、村議会ではセクハラを否定した。
村民は「解散は理解に苦しむ」(男性)、「ただ気持ちわるい。それだけ」(女性)とあきれ顔である。進退について聞かれ、跡部村長は「いろいろ考えています」と答えるだけだった。
司会の羽鳥慎一「個人の資質ですかね。言葉もないですけど」
宮城県の小さな村がこんなことで有名になってしまい、村民はさぞ困惑していることだろう。