「村長執務室や出張先のホテルで性行為を迫られたことが10回以上もあった」
セクハラ、パワハラで女性職員から提訴された宮城県大衡村の跡部昌洋村長(66)は、村議会から不信任を突き付けられ議会解散した。村議会120年の歴史で初めての解散である。村長の不祥事という個人的な問題で人口約5600人の村は大騒ぎだ。
複数の女子職員連れて出張したことも・・・
まずは不信任案が可決された16日(2015年3月)の村議会のやり取り。セクハラ・パワハラ行為を質された村長は、「違法行為はしていません。私と彼女との関係は大変仲が良かった」と開き直った。議員から「『彼女と仲が良かった』とおっしゃいましたが、日曜日の昼ならいいが、ここでは『女性職員』という言葉を使うべきで、全然おかしい。ビックリする」と追及した。
萩原達雄議長も「呆れている。身の処し方を決めた方がいいですという話をしたら、『裁判で無実を言う』という話でした。どの程度の無実かわからないが、『ひっくり返す自信がある』ということで、全然強気だった」と話す。
跡部村長は1996年に初当選して以来、5期連続、約20年間も村に君臨してきた。ある議員は「すごい権力ですよ。予算、人事をおさえているからすごい」という。祖父、父も村長を務め、07年にはトヨタ自動車の完成車を製造するセントラル自動車(現・トヨタ自動車東日本)を誘致するなどの実績で、長期政権を維持してきた。
しかし、その裏でこんなこともあった。2年前、担当外の女子職員複数を出張に連れて行き議会で問題になった。この時は「秘書役として同行させた」と答えていた。村民はどう考えているのか。ある女性は「功績はありましたね。そのぶん裏切られた気がします。村民もとても悔しい気持ち。女性の目から見て最低ですね」と呆れていた。
辞職しても次の村長選に立候補か?
司会の小倉智昭「不信任を突き付けられ、居直って解散を選んだ。あの女性に嵌められたとでも言いたいのですかね」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「尊重されない村長って珍しいですけど、どこかで自制が働かないと今の時代はおかしな行動はとれないですよ。写真も撮られるし。自覚が足りない」
村議会選挙は4月26日に予定されている。選挙後の議会が再び村長の不信任決議を可決すれば今度は失職するが、そのあとの市長選に再び立候補する可能性も噂されている。