消防士らが完全装備で999段の階段に挑戦する第8回階段駆け上がりレース川崎大会が14日(2015年3月)に開かれた。59階のビル、高さ203・5メートルの「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」で日頃の鍛錬の成果を競った。
川崎消防署の原子武紀さん(30)は勤務後ほぼ毎日、600段以上を10キロの重りを背負い駆け上がってきた。「嫁と子どもがいるので表彰台に。地元だから優勝したい」と力が入る。スタートから30階までは好調だったが、40階あたりから息が上がり、それでも9分7秒でゴールした。23位。「想像以上にきつかったです」
優勝は静岡市消防局千代田消防署の望月将悟さんで7分37秒だった。
通常の勤務後にトレーニング
大会は日本警察消防スポーツ連盟が毎年開いていて、参加者は通常の勤務を終えた後に自分の時間でトレーニングをする。大西洋平アナがボンベなど重さ20キロの装備をつけたが、「重心が後ろに引っぱられます。気を許すと倒れる。これはきびしいな」。歩くこともままならず、階段を駆け上がるなどとても無理だ。
川崎消防署のはしご車は46メートルで15階までしかとどかない。それ以上になると、スプリンクラーや水圧で水を持ちあげて消火するのだが、なんといっても消防士が頼りだ。
司会の羽鳥慎一「これだけ高層ビルが多いと、こういう努力で救われる命もあります。改めて大変な仕事ですね」
石原良純(タレント)「消防署の前を通ると、掛け声をかけてトレーニングしています。誇りを持ってやっている」
赤江珠緒キャスター「こうして守られているから生活できます。すごい仕事です」